2018年2月1日木曜日

櫂と追憶の日々

櫂(かい)と初めて出会ったのは、今から二年前の冬でした。
それまで我が家ではペットなんて飼ったこともなく、上の娘が就職で上京することになり寂しさを紛らわしたいというありがちな動機から、じゃあ猫を飼おうという流れになりました。
よく晴れた日曜日の朝に、親子4人の猫探しの旅はスタート。ANなど有名ショッピングモールのペットコーナー、猫カフェ、里親会などを回りながら、これという子に出会えないまま日は暮れ、半分諦め気分で最後に行ったのが、下の娘の学校の近くにある小さなペットショップでした。
まだ生後二ヶ月なのに、前足をクロスさせてライオンのように凛々しく鎮座している彼の姿は、まるで僕たちの家族になるために待ち構えていたかのよう。

いや、きっとそうに違いない。私と娘たちはたちまち一目惚れ。別の檻のアメショがいいと言い張ってたかみさんも三人の勢いに押し切られ、その日から「櫂」は、我が家の長男として迎えられました。
生まれながらに親兄弟と引き離されたせいかほとんど鳴き声を発することがなく、ただ静かに前足をクロスして座っている櫂。感情を表に出すこともなく、まあ、それが猫の猫たる所以だろうと納得しながら、月日は過ぎました。
下の娘も就職して市内で一人暮らしをはじめ、夫婦二人と猫一匹の生活に慣れ始めた頃、彼は少しずつ、鳴き声で感情を表に出すようになってきました。
居間に入ってくる時には「ナ〜ン」(来たよ!) 
かみさんの部屋のドアの前で「ミ〜」(開けて)
カーテンの束に隠れて「ニャン!」(僕ど〜こだ?)

尻尾は丸見えでも、本人はしっかり隠れてるつもりです。
で、この後毎回「あれ?櫂がいない!」「櫂くんどこ〜?」と、
夫婦で1分ほど家中を探しまわるふりをすると、「ニャン」と鳴いて飛び出してきますwww
そんな櫂との暮らしを満喫している自分に、最近変化が訪れました。それはなんと、生前ペットロス。普通、ペットの不治の病気とかで陥るものですよね。それが、ふと考えてしまうのです。櫂が突然いなくなったら、俺、どうなるんだろうって・・・。「虹の橋」の詩を初めて知った時は、心の中で号泣してしまいました・・・ええ、分ってます。ただの親馬鹿です。

そんなこんなで日に日に元気さ、やんちゃさを増す櫂との暮らしは、切なくも賑やかに続いています。いや、永遠に続いていって欲しい(滂沱の涙)

またひとつ、命より大切なものが増えたクリエイティブ、Tでした。

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