2012年9月24日月曜日

おじいさんは山へ栗拾いに。


もう少しで86歳になる母方の祖父は、山育ちで足腰が とっても丈夫。
車の免許を持たないため、移動手段と言えば徒歩か、長年愛用している古い自転車です。
20年近く前に家族で霧島の山道を歩いた時も、一行の中で最年長+足元は革靴という祖父が涼しい顔をして先頭を歩きました。若者のメンツが丸つぶれだったことは言うまでもありません。
正直、今でも勝てる気がしません。

元気の秘訣は、やはり趣味なのでしょうか。
うちの祖父は、季節ごとに旬の味覚を取りに行くのが大好きなのです。
それも、みんなを喜ばそうと沢山採ってきて…。
冬の寒さがやわらいできたら、自宅から片道10km以上自転車を漕いで、吹上浜まで貝掘りに、80歳近くまで通っていました(流石に危ないので、家族が必死に止めました)
山道を分け入り、タケノコも掘ります。タケノコと一口に言っても真竹、大名竹、孟宗竹にコサンダケ(正式名称は布袋竹)と、いろいろな種類を見つけ、美味しい時期を狙ってきます。
大量に採ってきたツワは、冷凍庫の隙間を埋め尽くす勢いでストックし、自分で煮つけを作るのです。
夏の暑さには堪えかね、少し活動を止めて夏の高校野球と大相撲の取り組みを見ながら大人しくしてくれますが、秋がくると さぁ大変。
イノシシに食べられる前に、栗拾いですって ←本人談。
いや、じいちゃん。イノシシが出るかもしれないし、危ないってば。

驚くことに、観測史上最強と言われる台風が過ぎ去った翌日、祖父は早速山へ栗拾いに行ってきたそうです。
「うんまかどー(美味しいぞ)」
「みんなで食べんか(食べなさい)」と言って持たせてくれた栗は、皮もツヤツヤ。
茹でたら、画像のようにツヤが落ちてしまいましたが…。でも、味はGoodでした!

母の「こげん むくろいき採ってこんでも良かったのに!(こんなに思い切り採ってこなくていいのに)」という、ため息と心配混じりの小言を、祖父は聞いていたのだろうか…。
たぶん、聞き流しているかもしれない。

…こういった理由で、取材時 山菜採りやキノコ狩りの話題になると祖父のことを思い出し、妙に親近感を覚えてしまう江口なのでした。
じいちゃん孝行できるのは、いつになるやら分からないけど、元気で長生きしてほしいです。切実に。

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