2011年9月12日月曜日

夏も終わりですが怪談めいた話をひとつ

小学生だった私が夕方に下校しようとしたところ、ある教室の窓が開けっ放しになっていることに気がつきました。いつも鍵がかかっている部屋なので先生に伝えると、鍵を渡され「閉めてこい」とのこと。そこは学校にありがちな心霊スポットだったため、私はたまたま居合わせた友人A・B、弟と弟の友人Cを巻き込んで計5人で向かったのですが、開いて見えた窓は閉まっています。あれれと思いつつ先生に鍵を返し、校門を出たところでAが言いました「あんた、肩に何か付いてるよ」。見れば大きさ消しゴム(小)くらいの、朱色で楕円形の絵の具のようなものがベットリ付いています。ツヤツヤということは付けられて間もないのでしょうが、いつ?気づかなかったよと話すうち、他の人はどうだということになり、皆で服のあっちこっちを探していたら、ありました全員。

AとBはジャケットを脱いで、下に着ていたシャツの胸のド真ん中に。弟は後ろ襟の内側(写真:青い服参照)、Cは後ろ襟を立てたところ(写真:蝶の服参照)。













私はともかく他のメンツは脱いだり引っ繰り返したりしなければならない所なのが気になります。加えて朱色の濃さが私→A→B→弟→Cの順で薄くなっていき、B以降は楕円の中に細く白い曲線が何本も走っているのが分かり、よくよく見てみれば指紋のよう。つまりこの朱色の楕円は、大人の親指に朱肉付けて連続して押した拇印…なのか? いま考えてもそれ以外は思いつかないのですが、大事なのは誰が何の目的でいつってこと…。あの教室がまずかったのか、開いてるように見えた窓は真面目な児童を選ぶワナ?とか、当時小学生だった私達は微妙に震えました。幸い大過なく卒業しましたが、指紋付きの服は着る気になれず、かといって捨てることは親の手前できず、長い間タンスの奥にしまわれ、忘れた頃に顔を出して私を怯えさせたのでした。この世以外からのアプローチは怖くない感じでお願いしたいと切に思っている平山なのでした。
追伸:こんなブログに載せる了承を頂かないまま写真撮ってスイマセン、上入佐さんと水元さん…。

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