2011年5月15日日曜日
出会いに感謝
ご存知の方もいらっしゃるように
私の友達は春空のかなたへ羽ばたいてゆきました。
当たり前ですが、失恋した時より泣きました。
お別れの日は偶然にも連休にあたり、
片道6時間かけて会いに・・・。
あぁして、身近な人を亡くしてみると
いろいろなことが分かります。
なんで、あの子の名前が『故 ●● 儀』と書かれているのか、
目にした瞬間、(あー本当にいないんだ)という
現実が押し寄せ、私は着いてすぐに「あれ嫌だ」と
言いました。輝くような笑顔の写真が『故人の思い出』と
飾られているのも、私の中ではまだ『故人』になって
いないから、すごく抵抗を感じて。
祭壇を見れば「なんで、あんたはそこで笑ってるの?」と
怒りたくなるし、わざと明るく走り回っている彼女の
双子たちに、かける言葉も見つからず、呆然と眺めて
いました。
彼女に明日は来ないのに、私たちはお腹がすくし、
眠くなるし・・・どんなに悲しんでも、皆それぞれに
待ってはくれない現実の生活があることも虚しく
感じました。
彼女のお父さんは「俺が一緒にいってやりたい」と話し、
旦那様は「今でも大好きです」と言い、
子供たちは涙こそ見せないものの、祭壇のそばを
決して離れず、最後に「ママの顔をしっかり覚えときな」と
おじいちゃんに言われて、初めて声も出さずに
ぽろぽろ涙をこぼしていました。
友人一同は、これからも今までと同じように
彼女の故郷を訪れ、おじちゃんやおばちゃんと仲良くし、
子供たちにはママがどんな人だったか伝えていくと
誓いました。
短い人生だったけれど、ほかの人の一生分、
皆に愛され、これからも愛されていくのだと思います。
彼女の葬儀にオリジナル礼状はなかったけれど、
彼女との思い出は少しずつ文章にして
残していくつもりです。
いつも双子にとって「ママ」が身近であり、
そばにいなくても頑張れるように。
by 取違
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