2011年3月30日水曜日

さくらだより

南国鹿児島では、梅も盛りを過ぎ、沈丁花はひっそりと花を落とし、
気づけば白木蓮の木にも新芽の緑が。
ぽつぽつと桜も咲き始めて、一昨日はお花見をしていらっしゃる方々も見かけました。
(少々気が早い感もありますが・・・)
春のお彼岸も終わり、春分も過ぎて、どんどん一日一日昼が長くなっていきます。
知らぬ間に季節は移ろっていくんだなぁ、と感じると共に、
今なお凍える寒さの中で震える方を思います。
今回の地震の被災者の方々、そして大事な人を失った方。
肌で感じる寒さも切実でしょうが、
私は心が凍えるのも辛いことだと思います。
その人が、何を辛いと思い、どんな傷・どんな苦しみを抱えているのか、
それは外からではわかりません。
お礼状作成の取材の時もそうです。
それまで淡々と話をして下さっていた方が突然泣き崩れたり、
泣いて泣いて なかなか言葉が出なかったのに
とても事務的にご葬儀の段取りについて説明を求めたり・・・。
「あんなに泣いて、よほど悲しいんだろう」
「涙の一つも見せない、なんて情のない」
一概にそう思うことは とてもできません。
私たち礼状作成スタッフは、僅かな時間、お電話でお話をさせていただくだけですが、
小さな関わりの中でも伝わる『想い』があるからこそ、
そしてそれを伝えたいと願うからこそ、
このお礼状があるのだと思います。
一人一人の力は小さくて、できることは少ないけれど、
お手元に届いた時、ふと笑顔になり、あたたかい気持ちになれるように。
私たちは皆で様々な方の想いを届けていきます。
ちょうどこれから北上していく桜前線のように、
つい先日開通した新幹線『さくら』のように。
鹿児島から日本中へ元気を、そう願っているOP・白川でした。

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